真っ白なツルニンジン⁈白花株と通常株を比較してみる。

植物

県南の林道を歩いていると、見たことのない真っ白な花をつけたつる植物を発見。
ツルニンジン……とはちょっと違うようだぞ?

(`・∀・´) こいつぁ珍しいやつにちがいねえ!

とおもって、内心かなりワクワクしながら色々調べたのだけれど、

(。-`ω-) ツルニンジンの白花株ダナ……  と結論づいた。

ツルニンジンは別名ジイソブ(爺ソブ。ソブはそばかすの意)という。そしてこの仲間にバアソブ(婆ソブ。こちらはちゃんと種名)というなかなか見られない花があって、
(^^♪ バアソブの変異かもよ?
と期待していたので、ちょっぴり悲しい空回り。

いや、失礼、うれしいですよ? 白花ジイソブ怒らないでね?

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ツルニンジン白花株

蔓人参
学名 Codonopsis lanceolata
キキョウ科ツルニンジン属のつる性多年草
(根っこが朝鮮人参に似ていて、食用にもなるんだとか。分類はニンジンの仲間ではない)

白花で、夕方の薄暗い林内でも目立っていた。日当たりのあまりよくない場所のせいか、他で見るツルニンジンより小さめだったこともあり、バアソブを期待したのだけれど。

 

花の中と葉の裏。ツルニンジンと異なり、バアソブは葉の裏に毛が見られる。この株ではその毛がないから、ツルニンジンだと結論付けた。

 

葉の表。図鑑には「葉は互生する」と書いてあることが多いけれど、典型的な互生というより、ツルニンジンの場合は一か所から4枚の葉が四方に展開するような具合だ。縁にはゆるく波状鋸歯。

ツルニンジンの白花株と通常株を比較する

主に8月末に県北で撮影した株と比べる。

上が通常の花、下が白花。
花冠の外面が白いのはどちらも同じ。花の大きさでいえば通常のものの方が大きい。しかしこの白花の近くにあったツルニンジンもそこまで大きくなかった(かといって小さくもなかったが)ので、地域性なのかもしれない。

 

花冠の内側。通常なら紫色の模様が強く入る。花弁の先の外側への反り具合は似ている。

 

アップで見てみれば、白花にも、わずかに紫(?)の模様の名残がみられた。

 

白花の近くにあった通常株のつぼみ。

白花のつぼみ。
成長段階の違いはあるけれど、つぼみ自体にちがいは無さそうである。
フウセンカヅラやホオズキにも似た、完全に閉じて風船のような作りのつぼみ。どこから空気が入って膨らんでいくのか不思議である。

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