その日ばかりで死んでしまう? ヒバカリに遭遇

動物

※前もってお伝えしておきますが、この投稿にはヘビの写真がわんさか登場しますので、苦手な方はそっと逃げてください。

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ちいさいヘビみつけた

宮崎県南の渓谷歩き。川沿いを進んでいる途中、一緒にいた祖父が僕の足元を指して「あ、ほらヘビ」という。ん? と思って目をおろすと、至近距離にいた。

(;´・ω・)おっ、ほんとだ。
植物を探して崖の方ばっかり見ていたので全然気が付かなかった。

岩の隙間に入り込もうとしているが、そうは問屋がおろさない。見つかったのが運の尽き。尻尾をつかんで引っ張り出せば……

出てきたー。長さは50cmくらいだったろうか。太さは大人の人差し指と変わらないか、それよりも細いくらいの、小さなヘビ。

 

ヒバカリという種類のヘビだ。中学生のころにも一回見つけたことがあるけれど、そのときのは死体だったので、動いているのを見るのは初めて。ちなみにその死体はたまたま一緒にいた博物館の学芸員のおじさんがもって帰ったから、今も博物館でホルマリン漬けになっていることだろう。

 

顔を拡大してみよう。ヘビにしては、なかなかかわいい顔である。青矢印で示したところに、首の後ろから耳?のほうへのびる白い線があるのがわかる。この白線模様がヒバカリの特徴、と学芸員さんに教わった。

その日ばかりで死んでしまう

ヒバカリは漢字で書くと「日計」。「噛まれたらその日ばかりで死んでしまう」「その日ばかりの命」というのが名前の由来である。

そんな恐ろしい名前のヘビが、あきらかにこちらへ飛び掛からんという万全の姿勢で待機しているではないか!

「悠長に写真なんか撮ってないで早く逃げろよ!」「その日ばかりで死ぬぞ!」と心配してくださった方、ありがとう。心より敬愛の意を表する。しかしながら、御心配には及ばない。

「その日ばかりで死ぬぞ!」なんて脅し文句をかましていながらも、実はヒバカリは毒ヘビではないのだ。むしろ性格は温厚で、人に噛みつくことはほとんどないという。とんだ誇大広告をうった奴である。おそらく昔は本当に毒蛇だと恐れられていたのだろうけれど。

僕に警戒姿勢を続けていた、実は温厚なヒバカリ氏、しばらくすると飽きたのかシュルシュル舌を出し入れしながら去っていった。

今度こそ岩陰へ。邪魔してごめんな。

コメント

  1. […] 前回に引き続き、ヒバカリについて。 以前、道端で拾った個体と、先日岩陰から引っ張り出した個体、な~んか雰囲気が違うなあと気になったので、過去の写真を掘り起こしてみた。 […]

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