久永草太
宮崎に生まれ、道端のスイバやヤマモモを食べて育ち、大学でもそれをやったら周りにひかれた人です。生きとし生けるものすべてをじろじろ観察する、こころやさしき元獣医学生。無事に獣医師になりました。
僕のブログを読み、しかも! あろうことか! はるばるここ、自己紹介ページにまでたどり着いてくださったあなた! ありがとうございます!
幼少時、地面に置いたら即座に走り出すその生態によって、親から
チョロQの異名を授かった、このブログの管理人です!
これといったものはお出しできませんが、せっかくなのでぼくの自分語りを召し上がってください。このブログを始めた時の話です。
そもそもこのブログを始めたきっかけを遡ると、うちのばあちゃんの葬式にたどり着きます。冷や汁の記事に出てくる、ばあちゃんです。
みんなに慕われていたばあちゃんの訃報は限られた人にしか知らせず、それがどういったわけか誰に知らせるともなく広まり、通夜の日になってみるとそれはもう見たことないくらい人であふれて、葬式場の人が間仕切りを取っ払い部屋を広げてくれたほどでした。
当然、親戚もたくさん集まります。ばあちゃんの息子である東京のおじも沖縄のおじも駆けつけました。
さてこの沖縄のおじ、しみったれた雰囲気がいかにも苦手そうな人なのですが、案の定いろんな話をして沈んだ場の雰囲気を換気しようと頑張ります。ラフテーの安い仕入れ方だのなんだのの話のタネのひとつに、彼がやっているブログの話があったわけです。
もともと沖縄のおじがブログをやっていたのは知っていましたし、それが広告料で小遣いを稼がんとする、当時葬式で泣き暮れていた純粋無垢なchoro9少年からしたらいかにも不純な動機によるブログであることも知っていました。
でもその内容が面白いんですね。沖縄ででかいドングリを拾っただの、ウミガメの死体を拾っただの、このおにぎりはうまいだの。
それはおじ一家が沖縄でどういう暮らしをしているのか、という興味フィルターの効果もあるかとは思いますが、面白いんです。
その悔しくも尊敬すべきブロガーが言うわけです。
「おいバイト何やってんの? おでん屋? まあおでん屋もいいけどブログやってみろよ。
いいか、お前がおでん屋で汗水たらして3時間働いたとするさあ。
え? 3時間じゃ上がれないって? いいんだよそんなことは。
とにかくだな、3時間おでん屋で働いて、3000円もらえるとする。
え? 宮崎じゃそんなにもらえない? うるさいやっちゃね。
そん3時間の労働は、当然やけど3時間しか続かんわな。でもブログは違うとぞ?
ぶろぐは3時間かけて書いた記事が、24時間365日ずーっとずーっと働いてくれるわけさ。蓄積型労働さあ」
そういって沖縄弁と宮崎弁の混ぜ込みご飯のような叔父は、僕にブログを書かせようと話をし、ほら今月はこんなに儲かった、妻もやってる、チャリンチャリン言っとるのが聞こえんか? とそそのかしてくるのでした。
そして、とうとうやる気になってしまったのです・・・・・・
( ゚Д゚)まさかのじいちゃんが!
横でずうっと聞いていて、流れ弾を食らったのでしょうか。まあそれもいいでしょう。ばあちゃんを亡くした今、あらたな楽しみに出会うのはいいことです。さらに・・・・・・
( ゚Д゚)えっ、東京のおじはもうはじめてる?!
しかもすでに黒字化達成とか。そして最後にとうとう・・・・・・
(`・ω・´)父ちゃんのやる気スイッチON!
株主優待でサーバーが安く借りられるとか言ってもうノリノリ。
拝啓、ばあちゃんへ
天国では元気にやっていますか。絶滅した植物とかを見てさぞ楽しいことでしょう。
地上ではあなたの配偶者や子孫たちにおけるブロガー率の上昇がえげつないです。これもひとえにばあちゃんの葬式でみんな集まったからでしょう。たぶんぼくがブログ病に感染するのも時間の問題かとおもいます。
感化されやすい愚かな子孫たちをどうか、温かい目で見守ってください。
敬具
そんなこんなで始めたブログですが、最後に目標だけ書いて終わりにします。
不労所得を月10万ほしい!
おっと、ちがいます。本音はそうだけど、建て前はちがいます。
目標は、wordpress を使い慣れて、APGのWEB植物図鑑をつくることです。
「これまで見た目で分類してた植物をね、遺伝子で分類しなおしたAPG分類体系っていうのがあるんだけどね。
ばあちゃん、たくさん植物の写真撮ってきたでしょ。これをAPGで分けてみようと思ったんだけど、なかなか骨折りだからさ、手伝ってよ。」
そう言ってばあちゃんは、やりかけのAPG分類植物フォルダをGoogle driveに遺して旅立ってしまいました。まったくもう大仕事を置いて行ったもんである。
いつかこのフォルダ分けを完成させて図鑑として公開したいですが、不労所得10万円とどっちが早いか知れたもんじゃない。気長にやろうと思います。
2020年5月 100記事達成した日に