もう冬だけれど、アキと名の付くアキノノゲシが元気な12月半ば。でもアキノノゲシだと思ってみていた黄色い花のそれは、なんだか葉っぱの形が図鑑と違う……
(。´・ω・)? なんで?
と思っていたら、アキノノゲシには、ホソバアキノノゲシという品種があるらしい。アキノノゲシと比べつつ見てみようと思う。
ホソバアキノノゲシ
細葉秋の野芥子
学名 Lactuca indica forma indivisa
キク科アキノノゲシ属の1~越年草
アキノノゲシの品種。花期は秋から冬。山野や草原などに生える。
ホソバアキノノゲシの全草
草丈は50cmほどになる。が、たまに(年中暖かい排気口のそばなどで)多年草的に育ち続け、150㎝を超えるような株を見ることもある。花、つぼみの数が多い印象。
ホソバアキノノゲシの花
黄色い花だが、派手でなく、色褪せたような地味な薄黄色。直径は2~3㎝ほどで、さほど大きく感じない。秋に咲く、ノゲシ(ハルノノゲシ)に似た花、という名のアキノノゲシなのだが、そんなに似ていないと思う。
舌状花の花ひとつ。平べったく伸びた舌やへらのよう。これひとつひとつが小さな花で、キク科の植物ではこの小さな花たちが集まって一つの頭花をつくりあげる。
こちらはつぼみと見せかけて、花後の総苞。中に冠毛(種と綿毛)がぎっしり詰まっている。つぼみに比べて下部が膨らむ。
ホソバアキノノゲシの茎、葉
ホソバアキノノゲシの名のゆえんは、その葉の形である。シュッと伸びて細長く、アキノノゲシのように羽裂することがない。
ホソバアキノノゲシの葉の付け根。若干鋸歯が見られるのは、アキノノゲシの面影か。ホソバアキノノゲシもアキノノゲシもどちらも茎を抱かない。多くは写真のように脇芽をつける。
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