6月末の川南湿原で、唯一花を咲かせて迎えてくれたのがヌマトラノオだった。湿原の一角に集まって、白い花が目に涼やか。見ごろはもう少しあと、7月に入ったころだろう。
ヌマトラノオ
沼虎尾
学名 Lysimachia fortunei
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草
ヌマトラノオの花。白い花が花序の下から順に咲いていく。まだ五分咲きといったところか。
花序が直立するのがヌマトラノオの特徴。また花の付き方も偏りなく一様。
花のアップ。ひとつひとつの花は5mmから開けば9mmほどの大きさ。おしべが5個。
まだ咲く前のつぼみ。緑色のがく片から白い花冠が顔を出したがっている。花序がこのあと伸びて、花の密度がまばらになる。
葉は細長い。虫こぶのような皺もあって、あまり立派な印象は受けなかった。互生で、脇芽がよく出る。
ちなみに茎に注目してもらうと、ヌマトラノオには稜がない。稜がある場合はサワトラノオという種類かもしれない。が、まだ見たことはない。
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