自生のサクラランが見ごろ。くす玉みたいな希少種

植物

7月に入ったので、じいちゃんとサクラランを見に行ったら、ちょうど見ごろだった。花の集合体がまるでくす玉みたい。きれいな花で園芸種として有名なようだが、野生下では宮崎県で絶滅危惧ⅠA類に指定されている超貴重種。手元の図鑑では、九州では宮崎と鹿児島のみの生息となっている。生前、ばあちゃんが見つけてそりゃあ喜んでいた。

超希少だけど、かなり近くで花を見せてくれるサービス精神満点のいい子。

昔はガガイモ科とされていたが、APG分類ではキョウチクトウ科。ガガイモ科自体がなくなったらしい。

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サクララン

桜蘭

学名 Hoya carnosa

キョウチクトウ科サクララン属のつる性常緑多年草

 巨木からつるを垂らし、そのつるの途中に花をつける。くす玉のような花の集合体の直径は7センチ程度で、遠くからでも目立つ。

 

 巨木にまとわりついて樹皮を覆うサクララン。葉は照りが強く、そこそこきれいに整列して見える。

 

 たくさんの細かい根。この根で、樹や岩に張り付く。着生ランのようだが、実際はランの仲間ではない。

 

 かなり下につるを垂らしてくれたおかげで、こんなに間近で観察できた。桜に似ているだろうか?中心の濃い赤紫と、周囲の白が遠目には平均化されて、うっすらピンク色に見える。

 

 くす玉の内側はこんな感じ。見事に放射状になっている。

 

 花のどアップ。外側のサクラ型の部分を花冠、中心の星形の部分を副花冠という。花冠は微毛で覆われている。近くで見ると肉厚感のある花。

 

サクラランのつぼみ。つぼみだったのはこの花序だけだったから、ほぼ満開のタイミングだったようだ。

 

 肉厚な葉。厚さは1~2mmある。葉脈はあまり目立たず、無毛。

 

 肉厚な葉は、負けず劣らず肉厚で太い葉柄から生じる。ぐにっと曲がっていて、なんだか生々しい。葉は対生で、部分にもよるが15~20㎝おきに出ている。

数少ない自生地、いつまでも残っていてほしい。

 

 

コメント

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