夏のはじめ、セミがじわじわ鳴きはじめるような頃に山に行くと、白くて太い花序が豪華なオカトラノオが見られる。なるほど納得のネーミングである。
オカトラノオ
丘虎尾
学名 Lysimachia clethroides
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。初夏に白い花を咲かせる。山地の草原や道路ばたなど日当たりの良い、やや茂みになっているようなところを好む。
オカトラノオの全草
オカトラノオは一本の直立した茎に葉が互生につき、草丈は50〜100cmにおよび、人の胸の高さほどになる。頂点に花序をつける。
オカトラノオの花
グッと横向きに、うねるように花序をのばし、虎の尾とは言い得て妙である。花序が直立するヌマトラノオとは比べ物にならない虎の尾っぷり。
花は大きく開いて一つ一つの直径は7〜8mmほどになる。全ての花が花序の上(空の方向)に偏って咲いている。
オカトラノオの茎、葉
葉は直立する茎から全方向に互生につく。手のひらほどの大きさの幅の広い紡錘形〜卵形で先がとがる。茎は丸く軟毛が生える。
類似種・関連種
ヌマトラノオは湿地性で花序が直立する。
2種を比較したページはこちら。
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