車のバッテリーが上がったので充電
(´・ω・)「あれ、エンジンがかからんな……」
と思ったら、車のバッテリーが上がっていた。
幸いなことに祖父の家での出来事だったので、祖父の車からブースターケーブルで充電すれば一発解消!
・・・・・・と思ったのだけれど。
~~充電の手順~~
1.救護車のエンジンをかける。
2.故障車の+端子(赤) → 救護車の+端子(赤) の順につなぐ
3.救護車の-端子(黒) → 故障車のエンジンブロック の順につなぐ
4.救護車のアクセルを踏んで高回転を維持しつつ、数分待つ。
5.故障車のエンジンをかける。
(´・ω・)「……エンジン…ブロック?」
エンジンブロックって何? バッテリーの-端子じゃないの? どこにあるの?
エンジンブロックの場所
エンジンブロック、とは車のエンジンの金属が露出している部分を指します。
と言われても百聞は一見にしかず。エンジンルームを開けてみましょう。
ではエンジンブロックはというと……
ここがエンジンブロック。エンジンのうち、金属が露出している部分。
この写真はトヨタのラッシュの場合で、車によっては見た目がちょっと違うかもしれない。
エンジンブロックにつなぐ理由
鉛蓄電池(車のバッテリー)を、その容量以上に充電すると、バッテリー液の溶媒である水の電気分解が起こる。
このH₂すなわち水素が発生するのが陰極(-)である。(2H⁺+2eー → H₂)
水素は酸素と激しく反応する(つまり爆発)ので、水素が発生するかもしれないバッテリーの近くで、もしプラグがバチッとスパークしたら怖いよね。だからバッテリーに直接ケーブルつなぎたくないね、というのが理由になっている。
まあ、すでにバッテリーが上がっている車でそうすぐに満充電になって電気分解、ということはほとんどないわけだから、念には念をくらいのおまじないですね。-端子に直接つないでもまあたいがいは大丈夫。
ちなみに、なぜバッテリーの-端子じゃない場所にケーブルをつないでも充電できるのか、気になりません?
エンジンルームはどこもかしこも-端子
おや、エンジンルームにバッテリーがいますね。ひとりで寂しそうです。あかりをつけてあげましょう。
バッテリーのプラス端子から伸びた赤いケーブルは、豆電球に直接つながっている。いっぽう豆電球から-端子へ向かうケーブルはエンジンルーム(金属製)自体を通してつながっている。ケーブルの節約になるわけだ。
バッテリーの-端子は、エンジンルーム自体に繋がっている状態。
エンジンルーム内のバッテリーと、様々な電装部品(ここでは豆電球)はこういう回路でつながっている。つまり、エンジンルーム全体がバッテリーの-端子への連絡路ということだ。
お、エンジンが設置されましたよ。見るからに金属の塊って感じですね。
しかも、金属の留め具でエンジンルームに固定してあります。
ということは、バッテリーを充電するときエンジンブロックにつなぐと……
賢いあなたはお気づきのことでしょう。そう、マイナスのケーブルをつなぐのはエンジンブロックじゃなくても、エンジンルーム内に露出している金属の部分だったらどこでもいいのです!
バッテリーを充電します。
ようやく本題なバッテリー充電だけど、さっきのイラストを描くので疲れたから、ざっくりいきます。
+端子を、バッテリーが上がった車(左)から元気な車(右)につなぐ。このとき、元気な車のエンジンは必ずかけておくこと。さもなくばバッテリーの上がった車が2台に増えてしまうかも。
バッテリーの上がった車のエンジンブロックに、-のケーブルをかませる。(ちなみにこのときスパークした)これで完了。
しばらく待って、エンジンをかけたら、復活! エンジンをかけておいてしばらくの間充電しましょう。
ケーブルを外すときは逆の順序。
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