それは夏休み前のある日、同級生が無理やり2人乗りをしようとしてきやがって、僕の自転車の荷台に飛び乗った時のこと。
バシュッッ……!
と音がして、みるみる後輪の空気が抜けていくじゃありませんか。
おそるおそる見てみると、
_人人人人人人人人人人人_
> 見たことない壊れ方 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
バルブの部分が、バキバキに砕け散ってしまったようだ。
いや、まあ10年目になる古い自転車だしね? 経年劣化は否めないけどね? でもヘラヘラしてないでちゃんと謝れや。
と、若干腹立たしいけれど、それより何より愛車を直さねば。
……でも、どこから手をつければいいの?
バルブが壊れたら、チューブごと交換
最初は楽観的に、
「まあ、バルブを交換すればいいでしょ」
程度の了見だった。
しかし、なんと困ったことに、自転車のバルブは、タイヤの中に入っているチューブと一体型なのだそう。バルブだけ交換、ということはできないらしい。
ということはつまり……
( ゚д゚) チューブごと交換するの?
そういうことになる。さらに……
( ゚д゚)タイヤを外さなきゃいけないの?
その上……
( ゚д゚)後輪
そう、後輪である。荷台にスタンドに変速機に……と、外さなきゃいけないものが星の数ほどあると噂の、悪名高きあの後輪である。
これは難渋しそうだなーー
(チューブ交換は↓の記事で解説しています)
後輪取り外しの前準備
~用意するもの~
・モンキーレンチ
・プラスドライバー
・交換用のチューブ
・軍手
・予備のレンチかペンチ(あれば)
・オイルかシリコンスプレー(あれば)
チューブはAmazonなどで1000円以内で十分買える。サイズをお間違えなきよう。(壊した奴に払って欲しいもんだぜまったく)
予備のレンチかペンチは、ブレーキのワイヤーを外すときにあると便利。
錆び付いたボルトを回すので、シリコンスプレーもあった方がいいだろう。
タイヤの後輪の取り外し方
ではさっそく、後輪取り外しにとりかかる。タイトルの通り素人でもできたにはできたけれど、パーツが多くて長い道のりであることも事実。
こまめに写真を撮ったり、外したパーツをしっかり管理することを怠らない人に女神はほほえむことでしょう。
0.下準備
1.まずスタンドまでを取り外す
最初のハブ軸ナット〜スタンドまでの取り外し方は、こちらの記事をご参照ください。サボりじゃないよ。効率化だよ。
2.ブレーキのワイヤーを外す
後輪のあたりに、こんなワイヤーがある。これがブレーキの力を後輪に伝えるワイヤー。
試しにブレーキを握ってみると、う、動く!(当然)
このワイヤーを挟み込んで固定しているここ(上の写真でいえば左)のボルトを緩める。グニョグニョ動いて、片側からだとナットがなかなか回らない。ここでさっそく予備のペンチかレンチの登場。
両側ともつかんで、確実に回しましょう。
(という経緯で両手が塞がっていたので、写真はありません)
3.後輪を固定しているバンドを緩める
車体にこんな金属製のバンドがとめてあるのでこれもレンチで緩める。
これは後輪を車体に固定してくれているいい奴です。
ブレーキのワイヤーが外れ、バンドのボルトも取れている。こんな景色になっていれば、ここまでの手術は順調です。(右上に見えている荷台ステーがハブ軸に引っかかっているのはブラブラして邪魔だったからそうしているだけなので、外していても問題なし)
4.自転車のチェーンを外す
自転車のチェーンを歯車から外しておく。
これは後輪の部分で外す前にペダルの方から外す方が簡単だ。ということでふたがある場合は外す。(僕のボロ自転車 愛車はとうの昔に蓋のネジが消失してもはや勝手に開いちゃう)
棒とかを使って、歯車を一ヶ所だけ外したら、そのままペダルを回しましょう。さすれば外れることでしょう。
無事外れた。それにしても、申し訳ないほどサビだらけだ。あとで(覚えてたら)油打ってあげるからな、愛車。
5.チェーン引きのボルトとナットについて
後輪のハブ軸付近。チェーンのカバーがある場合は外しておきましょう。
このナットがチェーン引きのナットとかチェーン調整金具とかいろいろな名で呼ばれてるけど、こいつがまったくもう
超重要な部品
なのである。(そして個人的に大好きな部品)
かんたんに説明すると、このナットを締めれば締めるほど、後輪および後輪ハブ軸に固定されているすべてのパーツが、グググっと車体後方に引き寄せられる。
するとどうなるか。
ペダルから後輪に巻いてあるチェーンが、グッと引っ張られてピーンと張るのだ(擬態語ばかりですみません)。
つまるところ、後輪の位置を前後してチェーンがたるまないように調整しているのがこのネジさんなのであります。これ一ついじればチェーンのたるみが治せちゃう、非常にありがたいお方です。
先にチェーンを外して緩めてあるので、うまくいけばこのナットを緩めることなく後輪を外せます。が、チェーンに引っかかったりして若干邪魔なので、取り外してもOK。その際は、ナットがどれくらい締めてあったかの写真を撮っておくと、取り付けのときの助けになると思います。
いずれにせよ、上述の通りの非常に大事なパーツなので、後輪にブラブラとぶら下げっぱなしにして紛失すると怖いので、しっかり管理しましょう。
6.後輪を外す
ついに! みなさんついにこの時が来ましたよ!
チェーンがひっかからないように、後輪ごと車体後方(写真左方向)へ引き抜くと……
ようやくひと段落。てげ疲れたわ。
ここでずいぶんと日も落ちて暗くなってきたので、そして記事が長くなってしまったので、チューブの交換については次の記事でまとめます。
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