羽田空港は椅子だらけ
このまえ東京に行った時の写真を振り返っていたら、大量に椅子の写真が出てきた。羽田空港で帰りの飛行機を待っていたとき、あんまりに暇なうえ、お金もあまりなかったので、時間つぶしにぶらぶらしていた。その時に撮ったものだわ、と今になって思い出す。
羽田空港には、そりゃ当然だけどたくさん椅子がある。
(´・ω・)でも、空港の椅子なんて、どれも似たようなもんでしょ?
などと言うなかれ。
第2ターミナルの3階の、レストランなどが並ぶ、ロフトのようなベランダのような場所にぶらぶらしに行くと、そこには、もう椅子のサラダボウルみたいに、多種多様な椅子で埋め尽くされているのである。たぶん客を楽しませるために、わざとバラバラにしてくれてるんだろうな、と思うくらい、バラバラ。
といって、眺めるだけにとどめておけばよかったものを、
( ̄▽ ̄)/ 片っ端から写真を撮ってみよう!金かからないし!
と思い立ってしまったわけである。よっぽど暇だったのである。
その数全29枚。これからその在庫一掃セールをしようと思う。
まじめキャラ? 誠実・堅実な椅子
まずは、静かに我々のお尻を待っている、奇をてらわないデザインの椅子たちのご紹介。
オーソドックスな椅子。この型が一番たくさん置いてあったかな。オーソドックスと言いながらも、前後の脚が繋がっているところはポイント。
色違いもある。羽田空港って、白や黒のモノトーンがよく似合う場所だと思う。
THE・椅子というような椅子。いすの絵を描けと言われたら、だいたいみんなこの4本脚の椅子を描くだろうな。座面がクッションで座り心地がよさそう。
黒光りして、なんともお尻にかたく冷たく当たりそうな椅子。冬にはあまり座りたくないかなあ。夏ならひんやり座れそう。光沢って、なんでこうも冷たそうに見えるのだろう。
打って変わって温かみのある椅子。木の質感がいい仕事をしている。
ちょっとピアノの椅子を彷彿とさせる椅子。背もたれの雰囲気のせいだろうか。ちなみに高さの調節できるあのピアノの椅子には、「トムソン椅子」というれっきとした名前があるらしい。
全力で奇をてらいます! ユニークなデザインの椅子
まじめな椅子の次は、不真面目な、と言うと怒られてしまうかもしれないが、一風変わった椅子たち。
バネ仕掛けのようにこちらを待ち構える椅子。もはや椅子なのか疑ってしまう。今回の椅子撮影プロジェクトのきっかけになったのが、この椅子である。座り心地は「ビヨンビヨンしている」としか言いようがない。ロイター板(跳び箱の手前のジャンプ台)みたいな、面白い座り心地だった。上でジャンプしたくなる。
スケルトンボディ。ここだけ西海岸みたい。ちょっと異質だけど、プラスチックの安っぽい感じがしないのは、空港という場所のおかげだろうか。
この赤い椅子は、かなり目を引く。通気性がよさそうである。赤い網のデザインで、なんだかスパイダーマンを思い出してしまうのは僕だけだろうか。おむかいの椅子もそれなりに変わった形だと思うのだけれど、そちらが全く視界に入ってこない。
(; ・`д・´)き、きりかぶ……!
ぜひこれは、色違いも増殖させてほしいところだ。
あまりにもまわりが椅子だらけなもんだから「こちらは机です。座らないでください」と書かれてしまった不憫な机。番外編でした。
曲線で魅せます! 丸みのある椅子
丸みって、やわらかい印象。僕が好きな椅子が多いグループかもしれない。
これもよく見ると、背もたれから脚まで、まるで一枚の板を切って曲げたかのようなデザインになっている。おちついたカーキ色とよく合っている。
こちらは脚の曲がり方が、なんだか歩き出しそうな椅子。曲線って生き物っぽいのだろうか。
低くどっしり構えている丸椅子。色が木目床の雰囲気によく合っている。
こちらも丸い低い椅子。だけど一本足のせいか、なんとなく頼りなく見える。
サイドテーブルも含めて、なんだかここだけ高級感のある空間になっている。座面がふかふかで気持ちよさそう。
近未来的に見えるかも 金属感が漂う椅子
金属というだけで近未来的に見えてしまうのは、僕の目が貧しいのかもしれないけれど、なんとなく万博会場とかに並んでいそうな、そんな椅子たち。
ステンレスの脚や支柱が輝いている。案外金属光沢と茶色はいい取り合わせなのだな、と思う。
こちらも、金属×茶色。ぐわんと大きく曲がった大胆なひじ掛けだけど、とってもひじを掛けづらそう。
これは近未来的というか、むしろレトロかもしれない。デパートの屋上とかに並んでいて欲しい。
座り心地が気になる椅子
うーむ、お尻が沈んで座りずらそうな椅子。腰が丸くなってしまいそう。
ひんやり金属に、穴があいていて通気性もアップ! 涼しそう! だけど尻ポケットのボタンが引っかかりそう。
籠のように木を編んだ椅子。座るとミシミシ音を立てるのが心地いい。これはとても家に欲しい椅子だ。
こちらも同じく編んだ椅子だけれど、なんだか社長の椅子のよう。お高くとまっている感じ。だけど座り心地はよさそう。こういう椅子に座ってた時期もあったなー、と思う。もうお尻が入りきらない、二度と座れない椅子だ。
椅子のある風景
さまざまな椅子が机を挟んで並んでいると、そこに人がいなくてもまるで椅子同士がおしゃべりしているような、不思議な光景に見える。多様性って楽しいな。
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