新しいみかんの直売所
宮崎市、古城から船引へと抜ける台地の一本道の途中、と言えばわかる人にはわかるだろうし、そうじゃない人はさっぱりだと思うので、まずは地図を載せます。
このだだっ広い台地のど真ん中に、長友みかん農園の直売所が、2019年3月1日、新しくオープンした。
しかもなんとここ、僕の通学路の途中なのである。みかんには目がない妖怪ミカンムサボリを自負しているので、こいつは無視できない。
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長友みかん農園の高級みかん「せとか」
こんな畑の中の一本道に突如として現れる。ゆっくり走らないと通り過ぎてしまうのでご注意を。このときの僕はまだ、看板に書いてある「せとか」の正体が超高級なみかんだったなんて、知る由もなかったのである。
田舎道ではかなり目をひく、おしゃれなテラス風の外観。無人販売所や直売所で「安い」みかんを狙っている貧乏学生としては、「もしかしたら場違いな場所に来てしまったかもしれない……」とやや危険な予感がよぎる。けれども勇気を出して入りましょ。
ビニールハウスと、オレンジ色のど派手なテント。このテントの方が直売所である。
直売所では女性がひとり店番をしていた。これは大問題だ。一対一で店員さんと向かい合って、ウィンドウショッピングだけでそそくさ逃げ帰ることができるほど、貧乏学生の腹は座っていないのである!
しかも、やはり予感は的中して、並んでいたみかんは「5個入り500円!」と「2個で1,000円!!」という、とてもリッチなラインナップ。見つめてくる店員。走る緊張。流れる汗。
(>_<)ご…ごひゃくえんのを一袋下さい……
と、なんとか言ってのけた自分は偉かったと思う。そしてあまりに動揺していたので、商品の並んでいる様子は撮影し忘れてしまった。
こちらが5個入り500円の袋。くどいようだが、一個当たり100円である。助手席にそおっと大事に置いて持って帰った。
写真はないけれど、2個で1000円の方は、高級感のある箱入り商品。「ホワイトデーにどうぞ」と書いてあったところを見るに、贈答用らしい。ホワイトデーにみかんって、なんだか新時代だなあと思った。
お安い「せとか」も甘くてジューシー
「超高級みかんですよ~」と心の中で唱えながら、うやうやしく仏壇にお供えしつつ、頂きました。
このせとかが、一個100円の贔屓目なしに、とてもおいしかったのである。
まず、薄皮がとても薄い。写真でもわかる通り、剥けばすなわち破れるくらい薄いので、こういう大物の柑橘類によくある、薄皮が口の中にくちゃくちゃ残り続けるようなストレスが全くない。
そして、甘い。しかも単に甘いだけでなく、酸味とのバランスがいいから、食べててうんざりしない。
ジューシーさも抜群で、それは実をひとつ持ったときのずっしり感でもわかると思う。気を付けて食べないとせっかくの果汁が滴り落ちてしまう。
このせとか、ネットで調べると、一玉100円というのはかなり安いようである。市場価格の半額くらいだろうか。やや小ぶりで表面にちょっとしたキズがあるけれど、試しにせとかを味わってみたい人や、親しい人へのお土産なんかにはちょうどいいかもしれない。機会のある人は、ホワイトデーでもぜひ試してみてほしい。
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